今回は数学を題材にした映画を6つ紹介致します。実在した天才数学者やロケット開発の秘話、数学の難問をモチーフにしている映画たちです。
学生時代数学が苦手な方多かったですよね。突然なんですけど3の倍数の確認方法知っていますか。2は簡単ですよね。下1桁が偶数かどうかです。じゃあ3は?3はそれぞれの桁の数を全部足して3で割れるかどうかです。例えば8271のときは8+2+7+1=18は3で割れるのでこれは3の倍数です。理由はブログの本筋から外れるのでリンクを貼っておきますね。
数学ってめっちゃ面白いんですよ!そしてそれが発展したから私たちの生活を豊かにしてくれています。そんな数学って案外面白いかも!みたいに感じるきっかけになったら嬉しいなと思ってブログを書いてみました!
では早速6つ紹介していきます!
奇蹟がくれた数式

数学史上最も偉大と言われた天才数学者ラマヌジャンの一生を描いた映画です。どんだけ天才か分かりにくいですよね。彼の偉大さを表す名言を一つ紹介致します。
相対性理論はアインシュタインがいなくても数年以内に誰かが発見しただろうが、ラマヌジャンの見つけた公式は彼が死んで100年経った今でも誰も発見できなかっただろう
ラマヌジャンは数学の難しい難問を解いて天才と言われたのでなく、どこからともなく公式を思いつきました。しかし数学は考えた公式を証明して始めて確立したものとなります。しかし彼は思いつくことは天才だったが、証明がどうしても苦手でした。
そんな彼の思いついた公式を証明したのがケンブリッジ大学のハーディーだった。ケンブリッジ大学の数学の教授です。もちろんハーディーも死ぬほど頭が良いですが、ラマヌジャンの天才さを知り彼の思いついた公式の証明にひた走ります。
ラマヌジャンと調べたら100%出てくる有名な話があります。それがタクシー数と呼ばれています。ある日ハーディーがラマヌジャンを訪れた際、今日乗ったタクシーのナンバープレートが「1729」でとても無意味な数字だったよと言います。しかしラマヌジャンは違います。
とても面白い番号です。1729は2通りの立法数の和として表される最小の数です。
1729=123(12×12×12)+13(1×1×1)=103(10×10×10)+93(9×9×9)
1から1728までの数字は、このような形で表すことはできません。このエピソードはラマヌジャンがいかに天才かをよく表してくれています。もちろん映画でも出てきます!
奇蹟のくれた数式は天才ラマヌジャンとハーディーの二人三脚を描いた物語です。
グット・ウィル・ハンティング
主演はマッド・デイモン、それを支える友人としてケイシー・アフレックも出演している豪華なラインナップです。ストーリーはスラム街で育ち日々ケンカや酒に明け暮れながらMITで清掃員をするマッドデイモン演じる主人公ウィルが廊下の黒板に書かれた数学の問題を解いてしまいます。
その問題はMITの数学の教授・ランボーが出題したフーリエ解析の問題で在校生も誰も解けなかった。解かれた、しかも正解していることに驚いた教授は誰が解いたのか探し回ります。結果解いたのは清掃員、しかもまともに教育も受けてこなかった青年です。ランボーはもちろん信じれませんが、ウィルは出題される問題を全て解いてしまいます。ウィルの天才さを理解しランボーが解けない問題をどんどん解いていきましたが、彼には心の問題がありました。そこでかつての友人で精神科医のショーンにカウンセリングを依頼します。
映画はスラム街で育ったウィルがランボーと数学の問題を解きながらショーンのカウンセリングを受けつつ、ケイシーアフレック演じるモーガンたちとの日々が描かれます。天才ながら友人と過ごす毎日に充実を抱きつつ、自分が何をしたいのか何をすべきなのかウィルの葛藤がとても描かれています。吹き替え版はAmazonPrime対象です!
ドリーム
1960年代アメリカとロシアは宇宙開発戦争をしていました。そしてアメリカは1969年に月面探査に成功します。映画はそんな宇宙開発戦争真っ只中のNASAにおいて数々の業績を残した3人の黒人女性数学者の実話の話です。
1960年代は宇宙開発もですが、白人と黒人が分断していた時代です。バスの席も別、トイレも別、はたまた出席できる大学の講義も別です。そんな世の中で彼女たちが受けた苦痛は映画で痛いくらい描かれています。例えば主人公のキャサリンは数学の計算をする部屋から毎回800m離れたトイレにまで行っていました。そんな逆境の中でも彼女たちはNASAに貢献するため、ひたむきに努力していき周りも巻き込んでどんどん逆境をはねのけていく姿に心打たれます。
個人的にめっちゃきしょいんですけどオイラーの式ってそんなとこにも役立つ!?って興奮したシーンもあります。先日暗号と素数の関係でオイラーの定理が使われていることを知って、オイラーさんすげー!って一人で興奮していました!笑
多くの逆境と闘いながらNASAの礎を築いた3人の黒人女性が描かれています。上のオイラーすげーはそんなことも数学で出来るんやって、いかに数学が私たちの生活を楽にしているかも教えてくれます。
イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の話
今のパソコンの基礎であり、第二次世界大戦で暗号エニグマを説く機械を作った天才アランチューニングの映画です。舞台は第二次世界大戦時です。イギリスはドイツと激しい戦争を繰り広げていました。そこで相手の作戦を知ることが重要になりますが、当時ドイツも誰も解くことができないエニグマという暗号を使用していました。
映画ではエニグマを解くのではなく、解く機械を作る話が描かれています。当時はパソコンもない時代です。そんな発想誰も受け入れませんでした。しかしベネディクト・カンバーバッチ演じるアラン・チューニングは拒否されながらも機械の可能性を信じて開発を進めていきます。
その機械は今のパソコンの原型と言われています。今でこそカバンに入ってお手軽に持ち運び出来ますが、当時のパソコンってこんななんやーって思いながらも見ることが出来ます。彼がいなければ機械は開発されず、アメリカが加勢してもイギリスは負けていたかもしれません。
今のパソコンの原型を作った天才アランチューニングの開発や開発後の曲がってしまった人生を知ることが出来ます。
ビューティフル・マインド
みなさんはゲーム理論という数学の学問を知っていますか。ゲーム理論で最も有名なものがナッシュ均衡と呼ばれる考え方です。すごい簡単にいうと複数でゲームをしたとき、各プレーヤーが最も得をする点に落ち着くのがナッシュ均衡の考え方です。
ビューティフルマインドではナッシュ均衡の生みの親である天才数学者でありノーベル経済学賞も受賞したナッシュの話になります。
冷戦の中ナッシュはソ連の核兵器の暗号解読で精神的に病んでいきます。天才でありながら精神的に病んでしまいながらも彼を支える妻とのまさに題名通りの美しい心が描かれている映画になります。
番外編~キューブ・レッド~
さきに言います!この映画は設定が面白い映画です。笑
ストーリーを見た時めっちゃ面白そうと思いながら、レビューはあまり良くない映画です。しかし数学には色々な難問があります。解けば1億円の問題もあります。この映画では数学界でも有名な「ゴールドバッハの予想」を解かなければ死んでしまう、キューブの亜種の映画です。ここでゴールド・バッハ予想とは
2より大きい全ての偶数は2つの素数の和として表せる
例えば4= 2 + 2、6 = 3 + 3、8=3 +5のように偶数は全て素数の和で表すことが出来るのがゴールドバッハの予想です。数学ではまだ素数の公式が見つかっていません。どうやって終わるのかとても面白そうだなと思って観たのですが、、、でした!
設定は面白いですし、数学って色んな問題があるんやなって知ってもらうのにはいいなと思って今回紹介しました。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!
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