月20冊、センター試験数学満点の私がおすすめの数学書籍を紹介致します。
月20冊も読むようになったのは2021年に入ってからなのです。数学は小さいころから最も得意な科目で通学時間も長かったので電車ではジャンプなども読んだりしつつ本を読むことも多かったです。その本・数学が大好きな私がおすすめの数学書籍を8つ紹介致します。
どれも読みやすいです!数学史に残る難問が解かれた過程・難問を解いた人の人生・私たちが日々使っている物とサービスの原理を知ることが出来ます。
では早速紹介致します!
100年の難問はなぜ解けたのか
この本はポアンカレ予想について書かれた書籍です。ポアンカレ予想って何か分かんないですよね。
ポアンカレ予想は宇宙が丸いかどうかを予想する問題です。解けば1億円貰えるミレニアム問題と呼ばれる数学の7つの難問のうちの一つです。1904年に予想され2002年にロシア人のペレリマンさんによって解かれました。
解けば1億円の問題を解き、さらにノーベル賞より価値があるとも言われる数学界のフィールズ賞にも選ばれましたが、彼は全て辞退しました。
100年に渡って解かれなかった問題がどのように解かれたのか、そしてなぜペレリマン博士は栄誉ある賞を拒否したのかそんな彼の人生が分かるおすすめの1冊です!
フェルマーの最終定理
an + bn = cn (n≧3)で成り立つ(a,b,c)の組は存在しない
この定理に関して、私は真に驚くべき証明を見つけたが、この余白はそれを書くには狭すぎる。
ピエール・フェルマー
この式頑張ったら解けるんじゃないかと思える問題に見えません!?三平方の定理が3乗以上になっただけですしね。しかしこの問題簡単にそうに見えて360年誰も解けませんでした。
ちなみに中学生の時金色のガッシュベルで清麻呂が360年解けなかった問題がお前になんか解ける訳ないやろと敵に言っているシーンを今でも覚えているくらい昔から知っていました。
この問題では日本人が大きく貢献しています。それが谷村ー志村予想と呼ばれる楕円曲線に関わる式です。詳しい解説は本にお任せして、ポアンカレ予想の「100年の難問はなぜ解けたのか」同様に問題を解く過程・それを解いたアンドリュー・ワイルズ博士の人生、そして数学者という難しい職業を知ることができる1冊となっております。
現代暗号入門
みなさん会社で、プライベートでメールしたり、ネットで買い物するときはクレジット決済したりしますよね。この本は私たちのメールをどうやって見られないようにしているか、クレジット決済という絶対知られてはいけない情報をどうやって守っているか分かる1冊です。
私たちの生活では素数はとても大切な要素です。その素数を使って私たちの情報つまりメールの内容やパスワードは守られています。なんで守れるかと言うとどの数が素数か誰も知らないからです。数学では素数は一般項がありません。
例えば偶数なら2の倍数ですから2nと書かれたり、奇数なら偶数から1を足すか引くかなので2n+1や2n-1と書くことが出来ます。しかし素数ではそれがありません。本書ではオイラーの定理による素数を使ったパスワードの仕組みなどを知ることが出来ます。
また今後の量子コンピューターの発展で素数は簡単に見つけれるかも知れません、もしくは素数における数学の重要な問題リーマン予想が解かれれば私たちの情報も決して安全ではなくなります。素数に代わる楕円定理を用いた暗号方式など今後の情報技術を知ることも出来るおすすめの1冊です!
シャノンの情報理論入門
ずっと思ってたんですけど情報って何って。それを数学的に体系化させたのがクロード・シャノンという数学者です。私たちの日々使っているメールが〇〇MBだったり〇〇GB、重かったらどうやって圧縮しているのか、それを数学的に表したのがシャノン教授です。
本書ではその数式を分かりやすく解説してくれています。
宇宙と宇宙をつなぐ数学
2012年に突然ネットにABC予想が解かれた衝撃のニュースがありました。しかも解いたのは日本人の望月教授です。私はABC予想は知りませんでしたが数学の凄い式をまた日本人が解いたんだ、なんか嬉しいなと思った感情を今でも覚えています。
本書ではこのABC予想を解くために望月教授は「宇宙際タイヒミューラー理論(IUT理論)」と呼ばれる望月先生が考えた理論を解説しています。この理論を使えば上のフェルマーの最終定理が数行で解くことが出来る驚くべき理論です。
このIUT理論の論文を成否を確かめるため世界中の専門家が確認した結果、8年半の時を超えこの理論は正しいと証明されたと2021/3/5、つい昨日ネットでニュースになっていました。次回のフィールズ賞は望月教授かもしれませんね!

世界を変えた17の方程式
題名むっちゃかっこよくないですか!?笑
完全に題名で買ってしまった1冊です。三平方の定理からシャノンの情報理論、電気と磁気の方程式マックスウェルの方程式など数学から物理の式を知ることが出来ます。専門的な要素も強い1冊ですが、私たちの生活を豊かにしてくれている数式を知ることができるおすすめの1冊です。
数学ガール
シリーズ化もされている数学書籍の代名詞にもなる1冊です。書籍は20冊、漫画も刊行されているシリーズになります。
物語としては数学が趣味の高校2年生「僕」と同じく数学を趣味とするクラスメイトのミルカ、そして数学に興味を持つ後輩のテトラ、「僕」の従妹の中学生ユーリの4人が高校数学の延長から過去の超難問まで様々な問題を解きながら数学の世界を知っていく話になっています。
はじめアルゴリズム
この本漫画です。私も最近読み始めて面白いなと思えたので今回紹介しました。
物語は引退を考えている老数学者・内田豊が少年・関口はじめと出合いました。はじめは、数学において天才的な才能があった。内田は彼の才能に惚れて、彼を数学への道へと導いていくことを決心しました。
漫画で数式を解くシーンが情緒があるというか難しい感じを与えないんですよね。数式見ると抵抗ある人っていると思うんですけど、この漫画で数式を扱っているとき凄い綺麗に、何か崇高に見えるんですよね。作者の能力も高いのはもちろんなんですが、数学と数学と思わせにくいいい絵がまたおすすめで漫画ならではの良さだと思っています。
今回は数学に関する書籍を紹介しました。数学を題材にしたおすすめの映画も紹介しているので是非そちらも覗いてみてください!
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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