戦術的ピリオダイゼーションを要約してみました。
サッカーが好きならどこかで耳にしたことがあるかもしれません。
僕がこの本を読んだのはそれを知りたいからでなく、サッカーについて知りたいなと思ったのです。
なんで攻めれるときと攻めれないときがあるんや?そのとき守ってるチームは何をしてるんやを知りたくて、戦術的って書いてるしこれでいいや!と思って買ったら、そういう戦術ではなく、チームの作り方、サッカーの上手くなるやり方を解説してくれてる本でした。
最初はミスったーと思ったのですが、ところがどっこい、チームのトレーニングってこういう風に考えるんやとか知らないことをたくさん知ることができました。
今回はその中から戦術的ピリオダイゼーションを、僕の理解した範囲で書いてみました!
戦術的
戦術的なんてわかるやろ!と思ってしまいますよね!笑
でもとても大切なことなので説明します。
ここでいう戦術的、戦術的なチームとは「監督の目指すゲームモデルを全選手が脳内で共有でき、同じプレー原則に基づいてプレーを行えるチーム」です。
そんなんリバプール、いやプロならみんな出来そうと思いがちですが、そんな簡単ではありません。
例えばリバプールの有名なプレー原則は「カオスタル」、俗に言うストリーミングです。
簡単に言うなら相手にボールを奪われたら、すぐに奪い返すモデルです。
ここですぐに奪い返すゲームモデルをクロップが目指している中、相手にボールを奪われたとき、先に帰陣した選手とすぐに奪い返そうとする選手がいてはいけません。
それではチームを戦術的なチームとは言えなくなります。11人全員がゲームモデルを脳内もはや呼吸レベルで共有してるチーム、これを戦術的なチームと言えます。
これをみなで共有するためにピリオダイゼーションという考え方があります。
ピリオダイゼーション
日本語で言うと期分けです。シーズン中のトレーニングに当てはめると、この曜日はフィジカルトレーニング、この曜日は11vs11のトレーニングなど、曜日によって頭と体への負荷を変えるトレーニングです。
この理論ですごいなと思ったのは、頭と体の負荷を分けて考えたことです。
例えばサッカーで12km走ったからといって評価されるわけではありません。もちろんチームのために12kmも走ったことは素晴らしいですが、それが良い走りでなければ、いいプレーとは評価できません。
何年か前メッシがゴールキーパーより走ってなかったなんて記事もありました。
でもメッシはボールさえ持てば得点してくれます。だから監督やチームメートは何も言いませんし、メッシは評価されるのです。
じゃあここで良い走りとは何なのか。それは監督が目指すゲームモデルに則った走りです。
そして走りだけでなく、どうやって守るのか:「ここでは奪いに行く、ここでは帰陣する」や、どうやって攻撃するのか:「ここでは奪ってからの速攻なのか、ここでは奪ったけど遅攻にするのか」、それをチーム全員で共有した状態にする、それを目指すためビリオダリゼーションという考えがあります。
じゃあどうやって期分けするのかと言うと、負荷内容によって期を分けます。
ここでいう負荷とは運動量が多いとか、練習時間が長いという意味ではありません。
負荷が多いとは、①習得すべきプレー原則の量、②集中しなければいけない時間の量、③インテンシティの量、この3つに分けれます。
例えば「90分間の紅白戦」と「90分間で15kmのランニング」、あなたならどっちがしんどいですか。
僕はこの本を読むまでは迷わず、後者と即答していた自信があります。笑
ということは答えは前者です!
現代サッカーでは90分間で10~11km走るので、従来の考え方なら後者です。
しかしピリオダイゼーションでは違います。なぜなら15kmを走るだけで頭を使うことはないからです。さきほどの負荷内容で言うと①の習得すべきプレー原則の量が「0」なのに対して、紅白戦は何が起こるか分からず、絶えず頭を使って考えながらプレーしなければいけません。つまり90分間集中して、頭をずっと使って、走り続けて、異なるプレー原則を何個も遂行する必要しなければいけません。
シーズン中やその前後でトレーニング内容は変わりますが、シーズン中を例にすると、この曜日は体だけしんどいトレーニングや、この曜日は頭も体もしんどいトレーニングにします。
トレーニング内容は監督により異なりますが、この本で面白いなと思ったのは、試合前日は頭を使うトレーニングはしないことです。
なぜなら試合に臨むために、頭をリフレッシュした状態にするためです。なんで面白いなと思ったかというとセンター試験や修論発表を思い出したからです。あんだけ勉強したし、あんだけ練習したし、前日は何もせず好きなことをして臨みました。センターは目標点まで届きませんでしたが、数学は満点やったし、修論も無事終えることが出来ました。サッカーのトレーニングでも、それをしてる理由はちゃうけど、なんか一緒や!と思って少し身近な理論になりました。
ここまでいかがでしたでしょうか。戦術的ピリオダイゼーションを僕なりに解説してみました。
まだまだ麓程度の情報なので、もっと詳しく勉強したい方は下記を是非ポチってみてください。
本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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