異動により営業ではない部署から営業に配属され、最初の半年は営業を学ぶため、先輩に付いて、色々な客先周りや見積書の作成などを経て、自分の担当先を持たせて貰いました。私の営業部署は大きく3つのチームに分かれていて、ある上司が私を、「計算が早いから欲しい」と言ってくれて決まったそうです。嬉しいやら魅力そこ!?なども思いましたが、自分の得意なことが役に立って、選んで頂いたのは幸運だったなと思います。前任者が数学があまり得意じゃないこともあったのですが(笑)
一応理系のため計算はもともと早い方だったのですが、基本的には3つ+因数分解を用いて、楽して計算しているから早くなってます。誰でもすぐ出来るので、みんなが頭の中でひっ算を描いてるとき、ぱっと言ってどや顔になっちゃいましょう!
※以後数字を○○や〇■など図形を用いて表現します。
スキル①:〇〇 x 11の計算(2桁 x 11の計算)
これが一番簡単です。例えば27 x 11を筆算でしてみましょう!

これをよく見ると、
百の位 = 2
十の位 = 9 (2 + 7)
一の位 = 7
になります。もうお気付きかもしれませんが、〇〇 x 11の計算は〇+〇を〇〇の数字の間に入れるだけです。35×11なら3 +5は8なので、それを間に入れて385です。
たしかに!じゃあ、間が10以上の場合はというと、これも簡単です。はみ出た分は百の位に足します。どう足掻いても18以上にはならないので、100の位の数字は+1しかされません。では例題です。

百の位 = 8 =7 + 1
十の位 = 5 = 7 + 8 = 15
一の位 = 8
7+8=15の5を間に入れ、はみ出た1は7に足せば、暗算完了です!
とても簡単ではなかったかと思います。ちなみに11が出来たら、あとは22や33などは11 x 2、11 x 3を考えて、11で掛けたものを2倍、3倍にすれば出来ます。
スキル②:〇■ x 〇▲(〇は同じ数字、■+▲=10)
前提条件が分かりにくくてすいません。
例で言えば57 x 53です。
十の位は同じ数字、1の位同士を足すと10になる2桁の計算です。これちなみに3021になります。計算方法は30 = 6 x 5((5 + 1) x 5)、21 = 7 x 3です。つまり2桁目に1を足したものと足してないもをの千と百の位に、1桁目同士の掛け算を、十と一の位に入れます。ではなぜこうなるか?それは面積を使って説明します。

赤い■の寸法 = 3 x 57
これを矢印のように移動します。すると50 x 57の下に3 x 57の■が追加されました。(下の青■は赤■の一部分です)
グレー■ + 赤■ -青■の寸法 = 50 x (57 + 3)= 50 X 60
また青■ 3 x (57 – 50) = 3 X 7
よってこの面積は50 x 60 + 3 x 7で3021です。
さっきのひっ算からの視点で言うと、53 の端数の3を57に足したことが、30 = 6 x 5((5 + 1) x 5)、ここの意味になります。よって24 x 26 だと624 =2 x 3と4 x 6に分けて計算してます。
スキル③:1〇 x 1〇(10台同士の計算)
例で言うと19 x 18 とかです。ちなみに答えは342です。まずは手順だけ伝えます。
①.一桁目を掛け算: 9 x 8 = 72
②.1〇 + 〇 の足し算:19 + 8 or 18 + 9 = 27
③.手順② x 10 + 手順①:27 x 10 + 72 = 342
じゃあなぜこうなるのか。これも面積で考えます。

19 x 18の■を4つの領域に分けます。その1つ(図の赤■)を移動させると、二つの■が合わさったものになります。
①:10x(19 + 8)
②:8 x 9
上記手順と全く同じ計算式になります。
ここまで計算が楽になる方法および何故そのような計算方法になるのか、解説致しました。私が上記を知ったのは、中学生のときで、面積に分ければこんな楽になるのかと、これを派生させようと、テスト時間中余った時で考えてたりもしました。
私は生粋の理系なので、数学がかなり好きです。でもこれらの計算方法は苦手な方も取っ付き易い方法になっています。是非仕事などでも活かして貰えたら嬉しいです。
また実は凄い数学的なのも紹介していこうと思います。初めて数学が凄いと思ったのは、3と9の倍数の確認方法です。知っている方も多いかもしれませんが、3、9の倍数は各位の数の和が3もしくは9で割れるかです。割れたら、それぞれの数の倍数です(例:4572 = 4+5+7+2=18なので3でも9でも割れます)これが何故こうなるか知った時は結構おぉーってなりました!
私たちの生活の周りは全て数学で成り立ってます。メールできるのも、現金を使わず買い物できるのも全て数学を基にした材料設計が成されているからです。数学が苦手な方でも、少し感動できる数学の話もまた出来たらと思うので、これからも宜しくお願い致します。
本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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